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第26回全国車いす駅伝競走大会

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 年末から年始にかけて、テレビでは数多くの駅伝大会が中継がされています。スポーツをしない方でも「駅伝観戦は好き!」という方も多いと思いますが、全国高等学校駅伝競走大会や全国女子駅伝が行われる京都で、車いす選手による駅伝の全国大会があることをご存知でしょうか。
 全国車いす駅伝競走大会は、身体障害者の車いす選手による駅伝大会で、第1回大会(平成2年2月開催)以降、毎年、京都府京都市で開催されています。第26回を迎える今年度は平成27年3月8日(日)に行われ、第1回大会から連続出場となる東京チームも出場します。
 今回の特集では、大会前のチーム練習の様子も含め、全国車いす駅伝競走大会を紹介します。

開催情報

大会期間 平成27年3月8日(日曜日)
開催地 京都府京都市
主催 全国車いす駅伝競走大会実行委員会
コース 国立京都国際会館前を出発、京都市西京極総合運動公園陸上競技場を決勝とする京都市西京極陸上競技場付設公認マラソンコースの復路。

大会について

 京都国際会館前から西京極陸上競技場までの21.3kmを5人の選手でつなぎます。選手は、「レーサー」と呼ばれる競技用の車いすに乗り、それぞれの区間を走ります。


(区間及び距離)

5区間 21.3km

第1区 6.4km(国際会館→京都大学前)

第2区 2.8km(京都大学前→烏丸下立売)

第3区 2.4km(烏丸下立売→烏丸紫明)

第4区 5.8km(烏丸紫明→西大路御池)

第5区 3.9km(西大路御池→西京極)


 チーム編成は、都道府県や政令市単位のほか、選手人数が不足等の理由により各都道府県でチーム編成ができない場合は、同一地域ブロックでチーム編成することが認められています。第1回から前回の第25回大会まで連続出場しているのは、東京や地元京都チームのほか、数チームのみです。

 前回の第25回大会では、優勝が福岡チーム、第2位が大分Aチーム、第3位が東京チームでした。東京チームは、前回大会でも記録した3位が過去最高順位ですが、東京チームの監督からは「前回以上の成績を目指したい!」とのことです。

大会前の練習会

 1回目の練習会では、400mのトラックを1周ごとにペースを上げて走るビルドアップ走や、200mダッシュのインターバル走などのメニューを行い、密度の濃い練習内容でした。先頭を引っ張る選手も、それについていく選手も、どの選手も真剣に練習に取り組んでいました。チームで練習することによりさらに意識が高まり、充実した練習会でした。

 東京チームでは、より上位を目指し、今後もチーム一丸となって練習会を行う予定とのことです。

大会結果について

 3月8日(日)、京都に全国から24チームが集まり、11時30分からレースが行われました。

 東京チームは、前回の優勝のタイムを上回ったものの、4年連続5回目の優勝を飾った福岡Aチームに約2分差をつけられての第2位でした。

 東京チームは、ベテランと若手が混じったチームで、大会前の練習会でも主将を中心にまとまって雰囲気が良く、練習にも力が入っていました。今回は優勝候補の一角にも挙げられていましたが、結果は第2位。伸び盛りの若手選手もいるため、次回の大会に期待したいと思います。

※東京チームの監督からのコメントです。

「早春の都路を駆け抜けた‘チーム東京’の精鋭たちが、チームとして過去最高の2位という成績を収めることができました。これもひとえに皆様の応援があったからこそと感謝しております。前回大会が3位、今大会が2位、来年度の大会ではこれ以上の成績を目指していきたいと思います。」

(結果)
順位 チーム名 記録
優 勝 福岡A 44分31秒
第2位 東京 46分32秒
・1区:鈴木朋樹、2区:花岡伸和、3区:安岡チョーク、4区:吉田竜太、5区:西勇輝
・渡邊敏貴、嶋﨑康介
第3位 大分A 47分57秒

2区の花岡選手、5区の西選手は区間賞でした。

また、嶋﨑選手は控え選手による1500m走記録会に出場し、参加選手中2番目に良い記録でした。

東京チーム
5区区間賞 西勇輝選手