みんなの声佐藤 駿

みんなの声

佐藤 駿さん(東京アスリート認定選手:ボッチャ

~プロフィール~

名 前:佐藤 駿(さとう しゅん)

出身地:東京都

所 属:株式会社CAC Holdings

クラス:BC2

障 害:脳性麻痺

年 齢:23歳(2018年11月現在)

 〇ボッチャ競技の東京アスリート認定選手である佐藤駿選手にインタビューを行いました。佐藤選手は1995年東京都出身の社会人1年生。ボッチャの魅力や、「趣味:ボッチャ」から「職業:ボッチャ」となった環境の変化などをお聞きしました。

・ボッチャをはじめたきっかけを教えてください。

 小学3年生の時に車いすを買いに行ったお店で、偶然居合わせた日本ボッチャ協会理事長に「ボッチャをやってみないか」と誘われたのがきっかけです。その年に千葉で行われたボッチャの日本選手権に参加することになったのですが、練習もろくにしていない中、ルールだけ覚えて出場しました。ボッチャのコートはバトミントンくらいの広さなのですが、実際にやってみると遠くにあるジャックボール(目標球)にボールが届かず、遠くまでボールを放っている選手を見てすごいなと思いました。大会に初めて参加して楽しさとボールが遠くまで届かない悔しさと半々くらいでしたが、紹介されたクラブで小学1年生の頃同じ病棟に入院していた友達と偶然再会できて、ボッチャをやるのが楽しくなりました。

・ボッチャはどのように練習していましたか。

 小学生の時は横浜ラポールにあるボッチャクラブへ週2日(土曜日と日曜日)通いました。都内の自宅から通っていたため、実際に練習できたのは1時間くらいでした。中学3年生の時から、同じように遠方まで練習に行けない仲間を集めて東京で練習をするようになり、2~3時間の練習を週2回できるようになりました。また2013年10月のアジアユースパラゲームズの出場を目指した頃から家で自主練習をするようになりました。家では両親がコーチとなってくれて基礎練習やあらゆる状況に対応できるよう戦術練習をしていました。

・佐藤選手の考えるボッチャの魅力はなんですか。

 ボッチャはカーリングとよく似ていますが、的となるジャックボールが動くので最後まで勝敗がわかりません。2手3手先を考えたり相手との駆け引きがあったりするのが魅力です。2手3手先を考えるのは将棋にも似ていてとても奥が深い競技です。

・初めて出場した国際大会はどうでしたか。

 中学2年生で出場した東京2009アジアユースパラゲームズが初めての国際大会で、どんな選手がいるのか、自分の実力はどの程度なのかと、とてもワクワクして大会に臨みました。高校生くらいの選手が多い日本代表チームの中で自分は最年少でしたが、経験は一番長かったので、BC1-2クラスのキャプテンをつとめ、銅メダルを獲得することができました。作戦を指示するキャプテンとして、楽しく試合ができればいいと思っていましたが、正直メダルを獲得できるとは思っていませんでした(笑)メダルをとれた喜びより驚きの方が大きかったというのが正直な感想です。

 4年後のマレーシア2013アジアユースパラゲームズでは、ボッチャ日本代表チームのキャプテンをつとめましたが個人的に不調気味で、周りのことを考えている余裕がないほどの状態でしたのであまりいい思い出ではありません。

・今年3月に大学を卒業されたばかりですが、大学では何を勉強されたのですか。

 大学は東洋大学法学部に入学しました。法学の道に進んだのは木村拓哉さん主演のドラマ「HERO」の影響です。スポーツに力をいれている大学で学生の競技活動に理解があり、大会や日本代表の強化合宿の間は講義等を公欠扱いにしてくれました。

・今年、社会人となって環境に変化はありましたか。

 4月にITとヘルスケアサービスを主力事業としているCACグループに入社しました。会社は一般社団法人日本ボッチャ協会のゴールドパートナーでボッチャの活動に理解があり、社員研修の中にボッチャ体験を取り入れたり、審判員の資格を持っている社員がいたりします。そのため社内でもボッチャがかなり浸透していて、「大会中のあのプレーはどうだったの?」と細かく突っ込まれたりして、良い緊張感を保つことができています(笑)

 会社は週3日10時~15時勤務で、主に社内外へのボッチャの普及活動を行っています。

・休日はどのように過ごしていますか。

 仕事が休みの日は近くの体育館やクラブでボッチャの練習をしたり、家族と出かけたりしています。

 東京都出身のボッチャ選手が少ないので、最近の週末はスポーツイベントの出演依頼が多く、あまり休みがないです。ボッチャ中心の生活ですが、息抜きをしたいときは外に出て散歩をします。

・目標としている選手はいますか。

 リオ2016パラリンピックボッチャ日本代表チームの廣瀬隆喜選手です。廣瀬選手は同じ障害のクラスであり、同じクラブで練習もしています。小学4年生の時から10年以上の付き合いで頼もしい兄貴のような存在です。

 リオ2016パラリンピック大会の強化合宿には廣瀬選手の練習相手として参加していましたので、本大会で日本代表が銀メダルを獲得したときは良かったという気持ちと自分も大会に出場したかったという気持ちでした。

・直近で出場される大会について教えてください。

 12月1~2日に福島県で行われる日本ボッチャ選手権大会に出場します。今まではクラブチーム単位で大会に臨んできましたが、今は企業に所属し、たくさんの応援をいただき、企業の看板を背負って出場します。過程も大事ではありますが、結果をしっかり求めていきたいです。

 会社で応援バスツアーが企画されていて、日本選手権にも応援に来てくれます。廣瀬選手や杉村英孝選手(BISFed 2018 世界ボッチャ選手権大会日本代表チームキャプテン)に勝って優勝を目指します。

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